女性が長く働ける企業とは?vol.2 〜女性本人の意識の課題〜

2018/04/07 コラム

女性が長く働ける企業とは?vol.2 〜女性本人の意識の課題〜

いつ職場復帰できる?思いがけない上司からの言葉

育児休業を取得するか、退職をするか。職場復帰できるのか。そんな風に悩んでいたAさんが、上司に相談したとき、思いがけず「事情は分かった。で、いつ頃から戻ってこれそうか?」という言葉を返してくれた時、自分は戻ってきていいのだと、むしろ戻ってくることを期待されていると感じ、働く意欲が更に芽生えたといいます。職場で居場所を感じ、働きたいと思う環境には理解ある上司の存在が大切なことは言うまでもありません。しかしながら、上司側もちろん、部下とのコミュニケーションに対して悩みを抱えており、女性部下に関する課題も増えつつあります。

女性部下とのコミュニケーションの難しさ

株式会社第一生命経済研究所が実施した調査結果を見ると、男性管理職・女性管理職ともに、男性の部下よりも女性の部下とのコミュニケーションを難しいと感じている割合が多いことが分かります。男性管理職では中小企業で 23.4%、大企業で 21.7%と男性の部下より5ポイント以上高く、特に女性の管理職では男性の部下より10ポイント以上高いという結果が出ています。
(出典※1:株式会社第一生命経済研究所

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更に日本生産性本部が実施した別の調査によると、①業務上のコミュニケーションへの感じ方②相談を持ち掛ける頻度 のそれぞれに対して、上司と部下(一般社員)のそれぞれの感じ方のギャップがあることが分かります。
(出典※2:公益社団法人日本生産性本部

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コミュニケーションはある程度は満足している割合が多いものの、具体的な相談に関しては上司よりも部下のほうが相談できていない、と感じる割合が多いようです。 このような現状を踏まえても、コミュニケーションは大切ながらもなかなか「相談」レベルで満足のいくようなコミュニケーションは図れていないことも多く、女性部下の場合にはコミュニケーションを取りづらいと感じるからこそ、上司・部下間のコミュニケーションを改善させる対策が必要となるケースも多々あることが分かります。

女性がキャリアを積むうえでのコミュニケーション

普段のコミュニケーションはもとより、女性が結婚、出産を経験して復職する過程にあたり、どのようなコミュニケーションを図るべきか、悩みを抱える管理職の方も多いのではないでしょうか。特に育児休業を取っている間にどんな過ごし方をしているのか、復職に対して不安を抱えていないかどうかなど、普段の業務以上にやり取りが難しいケースも少なくありません。

最近では、育児休業の前に上司・本人・人事の三者間で面談をしたり、セミナーに上司と本人で参加してもらい、普段は聞けないお互いの本音を知ってもらうような機会を設けていたりする企業も多いようです。そういった場所でのコミュニケーション効果も見られますが、その後いかに継続的なコミュニケーションを図っていくかが重要となります。

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復職後のすれ違いを防止する「エアリーダイバーシティ」

育児休業中や復職後も、課題を共有する場所として弊社サービス「エアリーダイバーシティ」を使用し、面談やセミナーの効果をさらに高めて頂いているケースも多くみられます。 人事の方からは「上司の方からも相談が増え、女性活躍推進に関して、前向きに考えてくれるようになった」や、上司の方からは「なかなかプライベートなことは聞きにくかったが、ある程度フォーマット化されたところで意見交換をすることで、仕事と家庭のバランスがとりやすいような仕事の頼み方ができるようになった」などのお声を頂くようになりました。

普段のコミュニケーションはもちろんのこと、働き続けるか退職するかを選択する出産・育児に際しては、上司と社員間で様々な課題が発生します。そのほとんどが、お互いのコミュニケーションと、十分なコミュニケーションがもたらす信頼関係で解決する場合も多いのではないでしょうか。 エアリーダイバーシティは、育休や産休、復職という相互理解が難しい環境下でのすれ違いを少なくすることで、信頼関係を築く一歩をお手伝いすることが出来ます。

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