戸建て注文住宅、賃貸住宅、分譲マンションなど住宅建設を行う積水ハウス様は、有給休暇の取得向上を目的とした「スマートホリデイ」や働き方の柔軟性を高める「スライド勤務制度」の導入、育児中の社員が上司とペアで参加する、両立支援のための「いきいきフォーラム」の開催など、大手企業でありながら、スピード感を持って働き方改革に取り組んでいらっしゃいます。(積水ハウスにおける働き方改革の実情はこちら)
そんな同社では、産休育休からの復業支援として、いち早くeラーニング中心の両立支援サービスを導入され、2014年1月からは、育児休業中の社員とメンター、上司とのコミュニケーションがさらに円滑となるよう、エアリーダイバーシティクラウドをご導入いただいています。
2018年4月に着任された人事部 人事グループ 課長 鬼頭 岳士様、サービス運用開始当初からご担当いただいている人事部 人事グループ 松岡 優様に運用の状況や成果、課題についてお話いただきました。
事業内容:積水ハウスは、お客様がそれぞれに望まれる暮らしを、自由設計と、先進の技術による、快適で安全安心な住まいで実現します。そしてさまざまな研究開発から設計施工・アフターメンテナンス、リフォームまで、一貫して高い品質、サービスを自社グループで行い、お客様をサポートしています。こうして培った技術やノウハウを生かし、賃貸住宅やマンションをはじめ、街づくり、都市開発や国際事業など、よりよい住環境に貢献する事業を行っています。
従業員数:16,538名(2019年4月1日現在)
URL:https://www.sekisuihouse.co.jp
・上司の意識変革と育児者のキャリア形成につなげる課題が解決できた
・全国各地の多くのメンターを登録し共感できるメンターにその場で相談できる環境が安心感につながった
・同じ会社、制度、社風の中で復業を経験された方の体験談は育児休業者や両立中の皆さんに大好評
・eラーニング中心の両立支援サービスが活用できず、コミュニケーションに特化したエアリーダイバーシティクラウドへ切り替え
はじめに導入の経緯について教えてください。
エアリーダイバーシティクラウド導入前には、育児休業者のみを対象としたeラーニング中心の両立支援サービスを導入、運用していましたが、有効活用できている方がほとんどおらず、サービス内eラーニングの活用状況も芳しくありませんでした。また福利厚生サービスでもeラーニングの活用が可能だったため、当時EDGEの担当者から提案を受けたSNSタイプの、コミュニケーションに特化したエアリーダイバーシティクラウド(積水ハウス様では、「キャリママサロン」という名称で運営いただいております。以下、キャリママサロン)と育児休業者向けのハンドブック(積水ハウス様では、「キャリママ応援バイブル」という名称でご利用いただいております。以下、キャリママ応援バイブル)制作をセットでお願いすることにしました。
キャリママ応援バイブルとは、具体的にどのようなハンドブックなのでしょうか?
本人から申請された産休届の決裁通知に同封して上長経由でお渡ししています。バイブルの中にはキャリアビジョンシートというものがあり、休業前の面談で使ってもらうシートと復業前に振り返りとして使ってもらうシートがあります。育休中にどのように過ごすか、復業することを意識してもらえるような内容にしています。復業経験者の体験談や円滑な復業のためのToDoリスト、産休育休中に使用するキャリママサロンの案内、復業後に利用できる制度をまとめたページなどで構成されています。キャリママサロンの案内は改訂時に追加しました。システムの概要と運用上のポイントをまとめたページをつくることで利用イメージを持ってもらいやすくするためです。
キャリママサロン導入時に期待されていたことはなんでしょうか?
以前利用していたサービスは希望者にのみ、アカウントを付与する形で運用していました。メンターなどの制度もありませんでした。キャリママサロンでは、メンターや上司にも参加してもらい、育児休業者と上司を紐づけて、システムの中でコミュニケーションをとってもらえるようにしています。システムを切り替えた当時、社内でも「上司の意識変革を実現しないと育児者のキャリア形成につながらない。」という課題が見えてきており、それを解決できることが大きな期待の一つでした。
また、自身が所属する支店や本部に相談できる先輩がいない場合も、キャリママサロンには、全国各地の多くのメンターを登録することができ、さらに写真や職種、自己紹介を掲載したメンター一覧ページを用意できるため、共感できるメンターにその場で相談できる環境が安心感につながるという点も導入のポイントだったと思います。